風邪をひいたら

 まず、市販の風邪薬(ルルやパブロン等)を、できれば通信販売でお求めください。(もし、新型コロナウィルスに感染している場合、薬局で購入すると、他の方にうつす可能性があるからです。)

 風邪(呼吸器感染症)の病原体の8割から9割はウィルスであると言われていますが、ウィルス自体をやっつける薬で内服薬があるのはインフルエンザくらいで、新型コロナウィルスの治療薬も現時点では注射薬しかないので、処方箋でお渡しすることは出来ません。
 ですから、風邪をひいて診察を受けに来られても、初期の場合は症状を和らげる薬(対症薬)を処方するだけなので、市販薬とほとんど変わらないことになります。
そのため、調剤薬局でも単なる風邪では受け付けてもらえず、検査の結果「インフルエンザ陽性・コロナ陰性」と確定している方のみインフルエンザの薬を処方する、という方針の薬局もあります。

 コロナウィルスが終息しておらず、冬期はインフルエンザが流行期にあたるため、風邪をひいた方に対するコロナウィルスとインフルエンザの検査は医学的にも社会的にも必須です。
いつ検査するのが良いかについては、これまで広く行われて来たインフルエンザの抗原検査が、発熱などの症状が出てから少なくとも12時間くらいたたないと検出できないことから、発症当日の検査はお勧めしにくいです。そして、インフルエンザは発症から48時間以内でないとタミフル等のインフルエンザ専用の薬が効かないため、発症後12時間以上、48時間以内に検査を受けるのがおすすめです。
 一方、コロナの抗原検査も、発症当日は健康保険が効かず、発症2日目から9日目までしか健康保険を使っての検査はできません。
 
 したがって、薬を手配したら一晩ゆっくり休んで、発症翌日に、新型コロナウィルスと、冬期はインフルエンザの検査を同時にお受けになるのがおすすめです。

 当院のビル1階の調剤薬局は、コロナが陽性の方にも処方薬を出してくれますが、薬は郵送ですので、早くて翌日、遅いと翌々日になることもあるそうです。
それまでの間、熱や咳などの症状を和らげたい場合は、市販薬を用いるしかありません。

 風邪の症状を和らげるために、市販の風邪薬や解熱剤を常備薬として予めお求めになっておくのがお勧めです。
風邪を治すのはご自身の免疫の力であって、薬ではないことを、お含み置きください。